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福島県のごはん日記

【先代から脈々と受け継がれてきた徳利型のとっくり芋】 いわきとっくり芋赤沼生産部会の皆さん

2017/11/24 18:26 朝ごはん 昼ごはん 晩ごはん

 福島県のいわき市赤沼地区で生産されている『とっくり芋』。長芋と自然薯の中間のちょうど良い粘り(濃さ)と甘みが特徴の徳利の形をしたお芋です。

いわきとっくり芋赤沼生産部会(会員数6名)の皆さんにお話を伺いました。皆さんは先代からとっくり芋栽培を継承した2代目です。

昭和30年頃、赤沼地区の研究熱心な生産者、久田一訓さんが大和芋の選抜・栽培を行っていたところ、徳利の形になる芋があり「形が面白いな」と、この形の芋のみを選抜し、昭和46年頃に赤沼地区の方へ種芋を配布したのが始まりとのこと。赤沼地区は、夏井川からの堆積土壌で養分が豊富であり、水はけが良いためとっくり芋栽培に向いているそうです。

10月下旬、実際の収穫の様子を見学させて頂きました。“ほぞ”という専用の細長いスコップで掘り起こすと、とっくり芋が顔を出しました。掘り出された1つ1つの芋に対して「それはいい形の芋だね」、「それは徳利型じゃないな」と声が挙がります。旬は芋が完熟する10月中旬~3月(ただし、市場を通しての出荷流通は1月まで)。収穫後はJAに出荷し、JA職員の方と生産部会の会員で選果を行い、品質、形、サイズで等級を決めていきます。生産では芋の品質向上、そして選別作業に力を入れているとのこと。種芋の段階を含め、とっくり芋ができるまでには3年を要します。

1年目、丸くて大きい形の良い「ムカゴ」を選別して植え付け、種芋を育てます。育った種芋を掘り起こし、徳利の形をした芋を種芋として選別し乾燥させ貯蔵し、2年目の春に植え付け、秋から冬に大きくなった種芋を収穫します。

3年目の2~3月頃、トラクターで約70cmの深さに畑を耕し、土を柔らかくします。とっくり芋栽培には特に弱酸性が向いているため、いわき農林事務所の土壌診断を受け、それぞれの畑に合う肥料、たい肥を入れて土作りを行います。4月、2年かけて育てた種芋を畑に植えます。翌月は土が乾燥しないようにワラを敷き、雨が降らない時期には水を与え、丁寧に育て、いよいよ秋、とっくり芋として収穫の時期を迎えます。


以前テレビ取材を受けた際、約20名で長芋、大和芋、とっくり芋の食べ比べを行ったそうです。その結果、なんととっくり芋が一番高評価だったそうです!!生のまま包丁で切っただけでもシャキシャキとして美味。お好み焼き、豚汁、天ぷら、かき揚げ、磯部揚げ、グラタン等、様々な料理に合いますが、一番のおすすめは、やはりすりおろした「とろろ」です。赤沼地区で半世紀以上に渡って受け継がれてきたとっくり芋は、希少性が高く、いわき市外にはあまり出回りません。ぜひ、いわき市赤沼地区に遊びに来て頂きご賞味ください。


とっくり芋は、JA福島さくら いわき地区の「新鮮やさい館」各店舗及びJA福島さくら草野支店やいわき市内の量販店で11月~翌年1月頃まで購入することができます。

〇新鮮やさい館 (http://www.ja-fsakura.or.jp/service/tyokubai.html)

(谷川瀬店、平窪店、好間店、ファーマーズマーケット「いがっぺ」)

※お問い合わせはJA福島さくら第二営農経済センターまで

(電話番号:0246-32-3012)




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