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福島県のごはん日記

自然の恵みをいただきます!福島から福を届ける「福福堂」~福島県田村市 福福堂 代表 稲福由梨さん~

2018/04/20 18:05 くらし 健康


 福福堂の稲福由梨さんは、福島県田村市で農薬や化学肥料は使わずに、黒米や米(ひとめぼれ、こがねもち)、ブルーベリー、エゴマ、小麦などを栽培し、収穫した農産物を使って、ジャムや黒米甘酒などの加工品を作っています。

 加工品は、「添加物を極力使わず、材料はシンプルに」をモットーに自然の味を大切にしています。


 由梨さんは、もともと東京の生まれ育ちで、管理栄養士として都内の小学校に勤務し、給食の献立を作成していました。毎日食材を扱う中で、産地により野菜の味が異なることなどから、農産物の生産現場に興味を持ったそうです。


 農業体験で滋賀県高島市を訪れたところ、農業の魅力を知るとともに、生産現場には後継者不足や耕作放棄地の問題等、様々な課題があることを知り、さらに農業に深い関心を持ち、山形県や千葉県、福島県など様々な土地を訪れ、農作業体験に参加するようになったそうです。

 田村市には、現在の旦那さんが開催していた田植え体験に訪れたのがきっかけで、その後も稲刈りなどで通っているうちに、交際に発展し、ご結婚を機に移住されたそうです。ご夫妻が住む田村市滝根町は、自然が豊かで水が美味しく、空気と星空がすごく綺麗なところが気に入っているとのこと。結婚後しばらくは、管理栄養士として働きながら、週末に農作業をしていましたが、現在では、旦那さんと共に専業農家として農作業と農産物の加工も行っています。

 毎年田植えと稲刈りの時期には、県内外から友人や知人が手伝いに来てくれるそうです。農業をしていて一番楽しいのは、収穫の時とのこと。また、作物は日々成長し、姿形を変えていくので、自分でやったことの経過や結果が、直接感じられることも楽しみの一つだそうです。自家用にも様々な野菜を育てており、間引いた野菜も美味しくて好きなので、こういう「間引き野菜」は農家だからこそ味わえる楽しさだと教えてくださいました。


 東日本大震災をきっかけに、何か地域のためにできないかと考えるようになり、自宅敷地内に農産物の加工場を新設しました。

 加工場では、地域の方々が今まで余らせていた果物や野菜の加工を頼んでくれるようになり、地域の方との繋がりが増えたそうです。少しでも地域の方々の役に立てていることが嬉しいとのこと。

 実は由梨さん、独身時代から将来はペンション経営をやりたいと思っており、若い頃からその資金をコツコツと貯めていましたが、加工場の設立にその貯金を充ててしまったそうです。しかし、「ペンションの夢は遠のいたけど、将来は農家民宿を開業したいと思っていて、またコツコツと貯めます」と笑顔で語ってくれました。


 福福堂では、地域の果物や野菜を原料に、ジャムや黒米甘酒を製造・販売しています。中でも黒米甘酒は、自分達で育てた無農薬・無化学肥料栽培の米を麹にし、その麹と米、黒米を原料としています。自然な甘みと黒米のほのかな香りのする、まろやかな甘酒です。とても飲みやすく、普段は甘酒が苦手という方でも、ついつい飲み干してしまう味です。

 黒米甘酒は、お米に含まれるデンプンを酵母の力で甘くした発酵食品です。黒米に含まれるアントシアニンや、甘酒を作る発酵の過程で生成されるアミノ酸など、たくさんの健康成分が含まれており、甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど体に良い食品と言われています。


 福福堂の黒米甘酒は、濃縮タイプなので、牛乳と混ぜて凍らせるだけの黒米甘酒のシャーベットにしてもおいしく、醤油を混ぜてお肉を漬け込むと、味が染み込み、肉質も柔らかくなるので、漬けて焼くだけというお手軽レシピにも大活躍するそうです。

 将来は、農家民宿を開業し、たくさんの人に里山暮らしを体験してもらったり、泊まってみて分かる地域の魅力を知ってもらいたいとのこと。由梨さんの農家民宿のオープンが今から楽しみでなりません。

■福福堂facebook

https://www.facebook.com/fukufukudou/

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