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福島県のごはん日記

~次の世代へ繋ぐ古殿町の味~ 福島県古殿町 ふるさと工房おざわふぁ~む 小澤啓子さん

2020/02/14 09:16 お菓子 子ども くらし 家族

「古殿町は便利な場所じゃないよ。だけど、自然に恵まれて育った農産物は豊富。だから、自分で育てた農産物を使った保存食や郷土食を作っていたんだよね。」と目を細めるのは、福島県古殿町の米農家、小澤啓子さんです。

生まれも育ちも古殿町の小澤さんが本格的に米の生産や加工を始めたのは10年前。それまでは酪農と水稲の複合経営でした。

実は、酪農家時代から密かに“加工品作りをしてみたい”という思いがあったという小澤さん。地域の米農家が後継者不足だったことやリーマンショックをきっかけに、水稲主体の経営へと転換し、併せて加工品作りを開始したそうです。


現在栽培している米の品種は「コシヒカリ」「こがねもち(もち米)」「美山錦(酒米)」。「こがねもち」は食味の良さやこしの強さを生かして様々な商品に加工しています。また、「美山錦」は地元の酒蔵へ供給し、日本酒の原料になっているそうです。

春は10haの田植えと2万箱の育苗、秋は受託している15haの田と合わせて25haの稲刈りをしており、長年養った目で品種ごとに収穫時期を見極めています。


加工場のふるさと工房で作っているのは、郷土食の「あげまんま」や「ごぼっぱ凍み餅」を始めとする郷土食の数々。

昭和40年頃まで食べられていたという「あげまんま」は、小澤さんが復活させ命名したそうです。ご飯に味噌を練り込んで丸めて揚げ、甘辛いタレを絡めて、子どもからお年寄りまで好まれる素朴で優しい味わいに仕上げています。


また、凍み餅に使うオヤマボクチ(別名:ヤマゴボウ)の葉は「ごんぼっぱ」と呼ぶ地域が多いそうですが、古殿町での昔からの呼び方「ごぼっぱ」を大切にし、あえて「ごぼっぱ凍み餅」という商品名を付けたそうです。

以前はブルーベリージャムやトマトケーキ等の6次化商品を次々と開発していたという小澤さんですが、新商品ばかり追っていくことに行き詰まりを感じた頃、郷土食の本に出会い、古いものが逆に新鮮で惹かれたとのこと。そこから、地域の先輩方に作り方やその背景を聞いて回り、郷土食を復活・普及させる取組を進めているそうです。


さらに、石川地方グリーン・ツーリズム推進協議会の会長としても活躍する小澤さんは、「都会の真似をしても仕方ない。不便が故に生まれたものを大切にしたい。」との思いから、「食」や「農」を通じて古殿町ならではの魅力を発信しています。

 

「やりたいことが色々あって尽きない。今後も新しいことや新しい人を巻き込んで、常に新しい古殿を発信していきたい!」と楽しそうに話してくれた小澤さん。今は、先輩方から受け継いだ古殿町の味や歴史を、次の世代に繋ぐための準備をしているそうです。

 「ふるさと工房おざわふぁ~む」で愛情込めて生産された米や加工品は、道の駅ふるどので購入することができます。お立ち寄りの際は、是非お手に取って味わってみてください。


■ふるさと工房おざわふぁ~む

 住所:石川郡古殿町大字田口石畑135

 電話:0247-57-5147

 HP:Facebook「ふるさと工房おざわふぁ~む」

 https://www.facebook.com/%E3%81%B5%E3%82%8B%E3%81%95%E3%81%A8%E5%B7%A5%E6%88%BF%E3%81%8A%E3%81%96%E3%82%8F%E3%81%B5%E3%81%81%E3%82%80-929157700531313/


■道の駅ふるどの(営業時間9:00~18:00)

 住所:石川郡古殿町大字田口字平舘25 

   電話:0247-53-4070

   HP:http://ofukuro-eki.com/



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