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福島県のごはん日記

「農村地域の伝統食を紹介したい」 ~福島県郡山市「逢瀬いなか体験交流協議会」 中村喜代さん~

2020/03/19 13:18 昼ごはん お菓子 子ども くらし 家族

   中村喜代さんは、ご結婚を機に福島県郡山市逢瀬町で就農され、水稲などの農業生産を営む傍ら、同市逢瀬町多田野の築140年の古民家である自宅を利用し「体験農園・農家民宿 中村さん家(なかむらさんち)」を経営され、都市と農村との交流を推進する「グリーン・ツーリズム」を実践されています。


 逢瀬町では、地元の農産物を扱う常設直売所「ポケットファームおおせ」が平成15年に、また、地域で農家民宿・農家レストランを営業する農家の方々を中心に組織した「逢瀬いなか体験交流協議会」が平成16年に立ち上げられ、中村さんは、いずれの運営においても中心的な役割を果たされ、地域の農業者の代表者の一人として精力的に活躍されています。 


 農家民宿を始めたのは、都市住民の農業体験ツアーの受入をする機会があったことがきっかけで、「数年間ボランティアで実践した後、収入があった方がモチベーションを維持でき、長く続けられる」と考え、今の形に移行されたとのことです。

 開業当初は、「食事にどんなものを出したらいいか分からず、あれこれ迷った」とのこと。「今は、自分たちが普段食べている、また、地元の食材を使って昔から食べられている伝統食を作ることにしている。その方が喜ばれるし、提供する側も出しやすく、説明もしやすい」と語る中村さん。「逢瀬いなか体験交流協議会」でも、伝統食の料理法等をテーマに、定期的に勉強会を開かれているとのことです。


 これからの活動の方針についてお聞きすると、「協議会の仲間は皆、農作業と並行して活動しているので、忙しくならないよう自然体でやっていければと考えている。仲間とお客様とで笑顔で過ごせれば一番いい。自分たちの活動により、農村の情報を都市部に住む方々に発信し地域を見てもらい、若い人にも農村について考えてもらえればと思っている」とのことでした。 

 現在「逢瀬いなか体験交流協議会」は、多田野地区の5件の農家民宿が加盟しており、宿泊や食事の提供のほか、畑仕事や味噌造りなどの農作業体験や農産物の注文販売等を受け付けています。受け入れ対象者は、一般の利用者、学生や企業の研修のほか、近年では外国からの利用者も増えているそうです。


 今回の取材では、地域の伝統食とそれをアレンジしたメニューとして、「キャベツ餅」と「御前人参(ごぜんにんじん)を使った大福」を作っていただきました。

 「キャベツ餅」は、逢瀬町周辺で伝統的に食べられている料理で、縁日の屋台でも売られている有名なものとのこと。地元で採れたキャベツを甘辛く炒め、つき立ての餅にからめた一品です。今回は、郡山市のブランド野菜のキャベツ「冬甘菜(ふゆかんな)」を使って作っていただきました。

 「御前人参を使った大福」は、田舎では昔から冬場にどの家でも餅やあんこを作り、「大福餅」として食べていたものを、今回は郡山市のブランド野菜である「御前人参」を使って「いちご大福」風にアレンジしたもので、「逢瀬いなか体験交流協議会」の勉強会で試作したものとのことです。


 「冬甘菜」、「御前人参」とも、郡山地域のおいしい野菜を選抜し、ブランド化を推進する組織「郡山ブランド野菜協議会」が選抜し、郡山市民にネーミングを募集して名づけられたブランド野菜で、甘みの強さと香りの高さが特徴です。

 また、「キャベツ餅」のキャベツも、ニンジンと同様に、秋に収穫し冬を越した時期(取材日:3月14日)が最も甘みが強いことから、上手に利用しおいしく召し上がっていただきたいとのことでした。

※この記事は、2019年3月にインタビューした内容をまとめたものです。


■逢瀬いなか体験交流協議会

 https://www.ouse-inaka-taiken.com/

■郡山ブランド野菜協議会

 https://brandyasai.jp/


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